FC2ブログ
03«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

trend×trend

巷ではやりのあんなものこんなもの

ユニクロ躍進の意外な事実

ユニクロの躍進が続いている。
ファーストリテイリングが8日発表した2010年2月中間連結決算は、売上高が前年同期比31・8%増の4709億円、本業のもうけを示す営業利益が43・0%増の998億円、税引き後利益が55・7%増の553億円となり、いずれも中間期として過去最高を更新した。

保温性を高めた肌着「ヒートテック」が約5000万枚売れ、パリやロンドンなどの海外店も好調だったようだ。

ユニクロの躍進にはひとつ大きな特徴がある。
それは、他のアパレルのように無理な低価格化を進めていないことだ。
低価格の象徴のようにいわれているユニクロだが、実はここ最近大きなプライスダウンはしていない。
もともと¥1990、¥2990、¥3990、といった低価格なものが主力商品ではあったが、他社のようにこの不景気の中、さらなる低価格化という戦略は採っていない。

現にシルキーフィットなど機能素材を使用した新商品などは従来よりもかなり単価アップしている。(従来のトランクス3枚¥990、シルキーフィットボクサーパンツ1枚¥990)
昨冬などはその傾向がかなり明確で、それまで秋冬のユニクロといえばフリースが主力商品であったのに対し、昨冬は「プレミアムダウン」を大量に投入。それまで¥1990、¥2990が中心であったフリースの単価を¥7900、¥9900のダウンへと跳ね上げた。

こういう不況時に客単価を上げるということがどれだけ難しいかということは、百もご承知のことと思うが、さらにフィートテックなど人気商品では消化率という点でも、ほぼ完売という常識外れのことをやってのけた。

ではなぜこの不況下にユニクロだけが勝ち続けているのか。
「低価格の割に高品質」などと簡単に言い切ってしまうニュースや経済評論家の結論を聞いているだけではいけない。低価格な割に高品質なものはほかにもある。イオングループが力を入れるトップバリューの衣料進出、H&MやGAPなど海外の大型店進出など、競争相手は山ほどいるが、勝ち組はユニクロのみだ。

ではなぜ・・・・・。

実はこの理由が今ひとつはっきりわからないことこそがユニクロの実力なのだ。
ビジネスというものは、1本注射を打ったからといって病が治って健康になるわけではない。
日々の小さなひとつひとつの努力が大きな結果に結びついているのだ。
それはユニクロの店ひとつをとってみてもかいま見ることができる。
たとえば
●商品はいつもきれいに整頓されている。
●テレビコマーシャルの高品位なイメージを壊すような無駄な店内POPはない。
●必要以上に店員がまとわりつかない。
●サイズ展開が豊富で世代を広くとっている。
●寸法直しなどのサービスが充実している。
●郊外の大型店には必ず大きな駐車場がある。
●極端なテイストに偏らない商品のデザイン。
●トレンドをある程度反映した商品企画。
●小物からアウターまでトータルな展開。
●大手素材メーカーとの新素材開発
●家族全員がターゲット。
●安いものを買っているが「安物」を勝っているのではないと思わせる販促。
ざっと拾っただけでもこれだけの理由がある。
おそらくまだまだ生産背景やマーケティングにもたくさんの秘密があると思うが、それらはすべて極秘事項といえるほど特別なことではなく、基本に忠実に小さな努力を積み重ねた結果であるはずだ。

このひとつひとつの小さな積み重ねを10年、20年と続けたことこそが、ユニクロの強みであり、他社がすぐに真似をできないことなのだ。
以前、私の個人ブログ「小泉の雑記帳」でも書いたが、「価格を下げる」という戦略は最も安易で誰にでも思いつく方策だ。
ビジネスにおける一番困難で、かつ確実な方策は「小さなことをたくさん、確実に長く継続すること」だというのをユニクロは教えてくれているのだ。
スポンサーサイト



tb: 0 |  cm: 0
go page top